年も変わって随分たってしまいましたが、毎年の恒例、昨年の観劇から記憶に残った作品を公開しておきます。
自分の小屋の作品を必ずしも優先するのではなく、自分が観たいと思った作品を観るという方針で演劇を観ているので、その説明責任を果たすという意味でも、まぁ上位10作品くらいは紹介しておこうかという趣旨です。
別に優れた作品という訳ではありません。僕の記憶に強く残った作品ということですから。それと、純粋に観客として僕が観劇した作品ですから、関わった作品は含まれませんのであしからず。(順不同で順位はありません)
[ベスト1]
■劇団千年王國 「贋作者」 at:コンカリーニョ札幌
[ベスト10](残り9本)
■ギンギラ太陽's 「幻の翼 震電」 at:福岡市美術館講堂
□A級MissingLink 「無神論者は幽霊を見ない」 at:ウイングフィールド
□遊気舎 「ソソソソ」 at:芸術創造館
□乞局 「汚い月」 at:ART COMPLEX 0928
□劇団鹿殺し 「赤とうがらし帝国」 at:2nd
□劇団ガバメンツ 「ハイヤーズ・ハイ」 at:シアトリカル應典院
□イキウメ 「関数ドミノ」 at:赤坂RED/THEATER
□中野劇団 「ぼくらのいもうと」 at:2nd
□TAKE IT EASY! 「千年女優」 at:HEP HALL
[次点]
□ピースピット 「TRUMP」 at:2nd
□コトリ会議 「右端の、写らなかった人」 at:ロクソドンタブラック
□イキウメ 「見えざるモノの生き残り」 at:HEP HALL
□売込隊ビーム 「徹底的に手足」 at:HEP HALL
□三角フラスコ 「星屑とボタン」 at:ウイングフィールド
□オパンポン創造舎 「殿様ガエル」 at:2nd
□ミジンコターボ 「お母さんがゾーマ」 at:シアトリカル應典院
□万能グローブガラパゴスダイナモス 「馬鹿野郎そこは掘るな!」 at:甘棠館
□ニットキャップシアター 「クレームにスマイル2009」 at:2nd
□コメディユニット磯川家 「ティーチャー!!」 at:ABCホール
□精華小劇場で創るベルリンの演劇「KEBAB」 at:精華小劇場
□福田転球×平田敦子÷土田英生 「戸惑い男、待ち女」 at:2nd
□特攻舞台Baku-団 「ハイツ・カイゴ・パンク」 at:シアトリカル應典院
□村田堂本舗 「小部屋に針を」 at:2nd
□劇団鹿殺し 「ベルゼブブ兄弟」 at:2nd
□MASTER:D 「軒下から愛をこめて-please trust over 30-」 at:1st
□クロムモリブデン 「空耳タワー」 at:HEP HALL
□劇団ぎゃ。 「玉ノ井家のエンゲル係数」 at:tsubomi
□劇団ショウダウン 「ラジオスター」 at:2nd
□劇団ガバメンツ 「ライト家族」 at:一心寺シアター倶楽
□柿喰う客 「恋人としては無理」 at:精華小劇場
総観劇作品:107本より→リスト
ベスト1の劇団千年王國「贋作者」は、もうダントツです。一瞬の迷いもなく。というか観た直後にしばらく自分の中でこれを超える作品は見れないだろうというくらいでした。
そしてもう1本はギンギラ太陽's「幻の翼 震電」です。後半涙腺決壊でした。
そのほかベスト10の作品内でも、ジャンルは様々。09年も多様な演劇をたくさん観れたこと、それに自分が反応できたことを純粋に嬉しく思います。
次点は、大いに悩みました。例年よりも多くなって絞り切れていません。でもそれだけ好きと思える作品に出会えたということで一挙掲載しちゃいます。ポイントは、2作品入っているカンパニー(イキウメ、鹿殺し、ガバメンツ)があることですかね。
質の保証が難しい小劇場で、毎回観客に高評価(満足度)を与えることのできる力は、大切だし本来そうあるべきだと思うのです。絶対また観に行こうと思わせるしか無いんですよ。
ちなみに中野劇団さんも昨年2作品観ていて、もう一本はオムニバスコントだったんでラインナップからは外しましたが、おなか痛くなるくらい笑いました!
09年の僕の観劇傾向を総括すると、本数は少し減ってしまいました。割と忙しかった、というか自分の劇場を離れるのが難しかったです。
また、今年は商業はあまり観ませんでした。別に僕が観なくてもたくさんのお客さんが足を運ぶし、評価・宣伝してくれます。やっぱり小劇場を応援したいわけですから。観てたら嘘はつけないので、ベスト10に何作品か入っていただろうと思います。観たくて見逃したアレとか…。
とはいえ、評価されるものや今の空気を掴むことは仕事上必要なので、今年は再び商業も積極的に観ようと思っています。
それらを押しのけるような小劇場の作品にたくさん出会えることを期待しています。
それが自分の小屋でかかればなお嬉し。
2010年01月21日
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