芸術創造館ほかで開催されている「250DOORS」というワンコインワークショップの企画で、1講座担当してきました。
同じ劇場スタッフさんからのご依頼だったので、まず内容を何にするかというところから色々考えたのですが、「体験型」という点と「基本誰でも参加できる」というポイントを満たす為に、ちょいちょい知恵を絞って、「基本遊びなんだけど、そこから興味を広げてアーティスティックな入口になれば」的な内容というコンセプトで
「プロジェクターで遊ぼう〜オシャレ空間の演出」
という講座をやってみました。
いやぁ、自分でオシャレ言うたらダメですね(笑)
というか別にオシャレの要素押す気は無かったんですが、定員結構多いので埋めるためにエサのつもりでキーワードに入れてしまいましたが、失敗やったかな。がっつり定員割れしました(爆)
内容的には、ざっくばらんにみんなで遊ぶという方向性なので、冒頭から「今からやるプロジェクター遊びを利用してオシャレな部屋を作るような彼氏彼女の家にいったらドン引きですけどね!」と受講者の懐に飛び込んでみました。
最初は、少しだけ科学的に光の性質について説明して(参考資料Wikipedia)、その性質に基づいて色んな素材で遊んで行くという感じです。
随分と100均でいろいろガラクタを集めてみました。それと、色んな材質の布をとらやで仕入れて。
布は本当に、見た目と実際に当てて見た感じが全然違う事が多いので、こういう機会に色々試したいと思っていたのですよね。個人的にも。
photo by nagakura ai
photo by nagakura ai
映す布を色々変えたり重ねたり、カラーフィルターを通したり、ペットボトルやガラスを透過させたり、鏡で反射させたり、あらゆるものでプロジェクターの光を透過したり反射したり映したり、さえぎったりを繰り返して、そのたびにみんなで「あぁ」とか「えっ、そうなんの?」とか「キレイやぁ」なんてワイワイやりました。
photo by nagakura ai
photo by nagakura ai
僕は、舞台演出で用いる映像が専門で、どちらかというと照明さん的にプロジェクターは特殊な灯体という扱いでプランしているので、今回やったような事を利用することもありますが、どちらかと言うともっと試してみたいと思っていた現代美術的なアプローチです。
映像自体はPC(デジタル)で再生したり生成されたりするのですが、最終的には光という現象に落としこまれ、キャンバスとなるのは生身の肉体だったりします。デジタルをもっと身体(アナログ)となじませるためにも、こういったアナログなアプローチをもっと使って行きたいなと考えている丁度良いタイミングでした。
ですので、自分でもやってみたら想像してみた結果と違って、受講者と一緒に驚いたり、やっぱりなとほくそ笑んだり、自分の創作や表現に関しても実のある時間でした。
一緒に遊んでくれた受講生のみなさまありがとうございました。みなさんにとっても楽しい時間だったなら幸いです。
ということで、普段ワークショップとかしても振り返ってブログを書くようなことは無いのですが、今回は受講生の方が写真を撮ってくれていて、それがとても素敵だったので、ブログ書いちゃいましたよ。
2010年08月27日
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ほんとに色んな発見や気づきがあっておもしろかったですっ!是非また参加したいです☆
写真ありがとうございますー!
機会があったらまた是非是非映像で遊びましょう!
前回この講座の案内をDOORSで見てすごく興奮して
(参加したかったのですが)
締め切りか定員オーバーだったかで行けませんでした。
今年はあるかな?!と期待してみたものの。今年は参加されていなかったのですね..
次回またどこかでしていただけますか?!
また、ちょくちょくHP拝見させていただきますので、よろしくおねがいします〜
コメントありがとうございます。
今年は講座数も絞り込まれて少なくなり、僕自身も忙しくて参加しておりません。
おかげさまで昨年は定員ほぼ埋まった感じでした。
ニーズがございましたら、またやりたいなとは思っているのですが、ニッチな分野なのでDOORSのように色々ある中の一つでないと、人が集まらなそうですね〜。
タイミングが合いましたら是非。