2010年10月01日

SKE48に魅かれて(4)

この連載シリーズでは(笑)今僕の心を掴んでいるSKE48に何故ハマったかを分析しつつ紹介。さらに僕なりのアイドル論から小劇場との比較分析にまで着地します。すっかり連載化していますね…。

第一回「SKE48との出会い編」はコチラ
第二回「ハマるキッカケ編」はコチラ
第三回「Liveで洗礼受けちゃったよ編」はコチラ

唐突だが、6/23は僕の誕生日だ。この仕事を始めてから、自分の誕生日とかちゃんとしたことが無い。何度かたまたま現場中に誕生日を迎えて、そういうのに目ざとい人がおめでとう!って言ってくれるくらい。全然それで十分です。なのでどうせ忙しいから、毎年自分にご褒美として何か買うのが恒例になっています。
ただ、今年はゾロメ(33)だし(いや特に関係ないですけど何となくメデタイ気が…)記念になること無いかなと考えたところ、あるじゃありませんか!6/23(水)にSKE48チームSの公演が。しかも研究生公演だったのがスケジュール変更でチームS公演に差し替わったのです。運命だ!(別に研究生公演だったらダメなわけじゃないんですよ。むしろ今一番観たいのは研究生公演)
まぁ、チケット倍率高くて当たらないって言うし「とりあえず応募だけしてみるか」とまずは遠方枠(東海圏以外の人が先行申し込みできる限定枠、数は少ない。)に応募したらやはり玉砕。
やはり無理かと思って一般枠に再応募したら…当たっちゃった!運命だ!(笑)

ということで、近鉄電車にゆられて名古屋へ向いました。
名古屋には友人もいるし、Perfumeやライブフェス「SAKAE SP-RING」などでちょくちょく訪れているのですが、SUNSHINE SAKAEは初めて。嬉し恥ずかし初SKE48劇場。
「SKE48」の歌詞どおり地下鉄栄駅8番出口直結です(笑)
整列時間が近づくと続々と人が集まってきました。制服姿の女子高生や、スーツのサラリーマンもいます。アイドルオタの人とか怖いなぁと思っていましたが、以外に普通な客層。女性も結構多い。7割は普通に日常生活送れてそうな人で安心(笑)僕も交じって大丈夫ですね。
当選した整理番号が205番と後ろだったので、前回のHEP HALLよりはステージが遠かったのですが、遠い割りに結構きちんと見えて、またモニタも設置されているのでかなり快適に堪能しました。何より彼女たちのホームグラウンドに来れたのが良かった。

そして、この日サプライズな出来事が!
現在16名の正規メンバーに欠員の出ているチームSには研究生が交代で出演しているのですが、この日出演していた木崎ゆりあちゃんのチームS昇格がアンコールで発表されました!秋元氏からの手紙が朗読されるんですよ。
初めて来たSKE48劇場、しかも僕の誕生日!それまで木崎ゆりあちゃんには特別な想いは無かったのですが、すっかり縁を感じてしまい、帰りの近鉄では彼女の為にエビスで祝杯をあげ、今後はなるべく応援してあげようと誓いました。(一推しの大矢真那ちゃんは不動なんで!)こんな縁を感じることが続いて行く事によってよりハマって行くんでしょうね…。

さて、木崎ゆりあちゃんの昇格に僕もハッピーな気分で帰宅して、さっそくSKE48メンバー達のブログを読んでいて、僕は重大な事に気づかされました。昇格した喜びの涙、昇格を祝う涙のかげには、昇格を逃した悔し涙もあったのです。そしてそれを教えてくれたのが、僕の推しメンである大矢真那ちゃん。
彼女のブログでは、昇格した木崎ゆりあちゃんにお祝いの言葉を述べるとともに、同じステージに立って悔し涙を流した研究生・阿比留李帆ちゃんへの応援の言葉がありました。「ステージは裏切らない」
実力は十分なのに、メディアなどにあまり露出する機会が少なく、ひたすら劇場で頑張っている彼女らしい言葉です。そんな広く温かな視線を持っている大矢真那ちゃんがますます好きになりました。

そういう事なんです。最初に僕がSKE48に強く魅かれる理由として、成長のドラマである事を上げましたが、この「正規メンバー昇格」はそのドラマのクライマックスの一つなのです。勝つものがいれば負けるものがいる。夢を果たす人がいれば、夢破れる人がいる。誰もが人生で経験するその経験がよりドラマチックに展開されている場、それが彼女たちのステージなのです。
そもそも凄い倍率のオーディションに合格してメンバーや研究生になっても、そこはスタートにすぎません。毎日人一倍努力して、メンバーたちと切磋琢磨して、それでも公演のステージに立てるメンバーは限られています。ましてや、シングル曲の選抜メンバーやメディアへの露出が認められるポジションを得るためには、それ以上の努力や才能が求められます。
劇団員に出番が無いと可哀そうだと思った作演出が、役やエピソードを用意してくれるような甘い世界じゃ無いんです。
全力で自分を磨きあげながらそれでもライバルたちに勝てなくて苦悩して、それでも努力することをやめずに頑張り続ける彼女たち。

ここに共感できるかどうかですよね。部活とか習い事に真剣に打ち込んだ経験のある人ならばきっとシンクロしちゃうはずです。
自分はひたすら努力した。他の誰よりも早く朝練に行って、誰よりも遅くまで練習して。家に帰っても試合のビデオを観返したり、教本を読み込んだり。それでも、本当に上手いやつにはかなわない。どうしてもレギュラーになれない。一緒に頑張ろうって支えあっていた親友が先にレギュラーに。嬉しいし祝福する気持ちに嘘はないんだけど、やっぱり悔しい。自分が祝福される立場で居たかった…。それでも限界まであきらめずに頑張り続ける…。
人生でこういう経験をすることって本当に貴重だと思うんです。だからイマドキの若い子たちに帰宅部が増えてるって聞くと、何だか心配になっちゃうんですよね。
教育方針が変わって、改善されてきているとはいえ、所謂ユトリ世代以降は運動会でも「みんなが1番」とか、おかしいやろ!「ナンバー1にならなくていい」はまぁ良しとして、それでもナンバー1を目指す努力やその尊さを教えるのが教育やろが!世の中は絶対平等なんかじゃ無い。世の中は不公平だという前提で、それでも努力して自分の価値・居場所をつくる努力をすることを教えずに、初めから勝負を逃げるような教育してどうするんだ!
と、話が教育に飛躍してしまいましたが、中学や高校の部活って、そういう事を学べる本当に貴重な時間だと思うんですよね。
SKE48の彼女たちの多くは学生(中学〜大学)であり、いわば普通の学生が部活をしている時間帯にレッスンをし、劇場での公演に出演し、メディアの仕事をしているわけです。(一部トップのメンバーは学業よりもSKE48の活動を優先している子もいますが。)
誰が考えても分かるように、それは部活よりも厳しい競争の社会で生きるという事。一足早く社会に出て闘う彼女たちを応援してあげたいと思いませんか?

コンサートDVDのメイキングに入っていたシーンがとても鮮明に残っています。
一期生メンバーのオーディション合格後からお披露目までのレッスン。レッスンの最終段階で振付の先生が何人かのメンバーをフロア中央に残し、周りを囲むメンバーに言います。「この子たちは残念ながら、ステージに立つレベルに到達していません。でも本人たちは出演したい。私は出すべきではないと思うけれども、一緒にがんばってきたのはみんなだからみんなが良いなら私は良いです。でも自分たちで決めたことだからその責任はとらなくちゃいけない。あなたたちはプロなんだから。」(記憶で書いているので正確ではないかも。でも趣旨はこの通りです)
わずか3週間前にオーディションに合格してレッスンを始めたばかり、ダンスや歌の未経験者も多い。お互いにもやっと顔や名前を覚えて打ち解けてきたばかりのメンバー達への言葉です。とても厳しい言葉ですが、ここに全てが結集されていると思います。
自分たちがこれから勝負する世界がどんなに厳しいか。一人ではなくチームで闘う以上、仲間は大切。でも仲間だからといって簡単に認めたり許したりすることはできない。それは甘えに繋がりいつかチームが瓦解する。チームメイトが最高のライバル。
自分との闘い、チームメイトとのライバル関係、そして外部のアイドル達との闘い。何重にも、越えなくてはいけない壁がある。だからこそ、真剣な眼差しでこの壁に向かっていく彼女たちに魅かれ、その足取りがドラマを生む。
AKB48選抜総選挙だけがドラマチックなのではないんです。彼女たちの立つステージ、レッスンに励む日常すべてにドラマが詰まっています。一度心惹かれたファンはその事を知っている。だから巷の反応とは違って、息が長く鮮度の落ちないグループになっていくのではないでしょうか?AKB48プロジェクトは本当に見事なプランです。

僕の推しメンは、チームS大矢真那。けれども彼女の戦友たちみんなに幸あれと僕は祈らずにはいられないのです。

ということで、連載第四回目は、昇格というドラマ編でした。

次回、ついに禁断の?!握手会に潜入編です(笑)

posted by アイウチ at 23:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。

(思わぬ長文になってしまいました、すみません。)

僕はショービジネスも含めた広い意味でのエンターテイメント産業に就職したいと思っている浪人生(泣)なんですが、システム面において48プロジェクトには非常に優れたものだと感じており、興味を持っています(それ以前に大ファンなんですがww)。
そんなわけで、劇場運営の現場を知っていらっしゃる筆者さんのご意見は非常に参考になりました。このプロジェクトが秋元P1人の才能にほぼ完全に依存していることに一抹の不安は感じているのですが(このプロジェクトは10年20年のスパンで活動することを前提としているので)、ほぼ全面的に筆者さんに賛成です(笑)。マスコミの認識はすべての点において甘すぎますね。
今のSKEは、AKBという目標があるからか結束していてチームとして非常にいい状態にあるように感じます。大矢真那のブログは感動的ですよね。むしろ運営に問題が多すぎる気が…(AKBと違って試行錯誤の期間がなく、いきなり結果を求められることに同情はしますけども)

3の記事への補足(ご存じかもしれませんが)ですが、AKBのイニシャルコストは秋元氏の人脈を駆使して、通常あの設備を備えるのにかかる費用の約半分に抑えたにもかかわらず、回収出来たのは丸四年以上経ってからみたいです(ずっとCDも2万枚台しか売れなかったし、握手会やMVへの投資でほとんどファンに還元してれば当然ですよね。。そう考えると外部収益の無い舞台はもっと大変なんだなあと思いました)。

あと、チームA発足時は同じメンバーで毎日(平日は2公演・土日祝日は3公演)やっていたんですよ。地獄ですね。この頃のメンバーの怪我や病気のエピソードはホントに凄まじいですw。あの人数は劇場を守るために必要なんですよね。


非常識な長さになってしまったので、以上で終わりにします。失礼しました(笑)。
Posted by たた at 2010年11月16日 00:12
たた様
コメントありがとうございます。
こんな雑文を興味深く読んで頂きありがとうございます。
業界も規模も違いますが、同じエンターテイメントに関わるものとして、本当にAKBプロジェクトは興味深いです。マスコミは叩くのが仕事みたいな部分がありますが、隣接する業界の人間は、真似するにしろ拒否するにしろ、一度真剣に分析するべき事例だと僕は思って、まぁ個人的にも楽しいので最近すっかりハマっています。
今、本業が(笑)忙しくて、ちょっと更新できていませんが、続々書きたいことはたまっていますので、良かったらたまに覗いて下さい。
ではでは。
Posted by アイウチP at 2010年11月16日 10:59
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